約一週間が経った今日も、本格的な夏の到来を感じながら畑で汗を流している。長い髪はひとつに縛って麦わら帽子を被り、首にはタオル、手袋とアームカバーを装備した姿で。

 トマトを始め、なすやきゅうりといった夏野菜が毎日じゃんじゃん採れるので、消費しきれない分はファーマーズマーケットへ売りに行く日々だ。

 家の裏に十坪ほどの庭があり、そこをすべて畑にしている。一家で消費するだけなら二坪くらいでも十分なので、かなりの量が採れる。

 この一軒家も、祖父が亡くなった時に譲り受けたものだそう。しかし誰も家庭菜園には興味がなく、外から見えにくいということもあってそのままずっと放置されていた。

 雑草で荒れたそこを使いたいとダメもとで申し出ると、家事も手を抜かないならという条件つきでOKがもらえて今に至る。野菜の育て方なんてまったく知らなかった私が、庭を整備するところからここまでよくやったなと自分でも思う。

 梅雨も明けたので、もう少ししたら秋野菜を植える予定だ。その前に、梅雨の間に伸びてしまった雑草を処理しなければ。

 三連休初日の今日は来客があるというので、朝から掃除やら草むしりやらを黙々とこなしている。当然、こういった汚れ仕事は私の役目だ。