「どうかしたか?」

公博は星を見ながら、僕に問いかける。

「これだけ沢山の星に囲まれると、息が詰まりそうになるなって思ってさ」

気が遠くなる程の時間の果てに、それらは僕等の瞳に映る。

蓄積された時間は膨大すぎて、それがここにたどり着くまでの道のりを考えると、自分もまだまだ頑張れそうな気がした。

昔はこんなこと、考えなかったのに…。

両親の顔に刻まれた年月と同じだけ、僕も年をとったというわけか。