「俺今日から卒業式までに二人が別れるよう願う!!!」

「願わなくて良い…」

「安舞は樹芽水先輩に幸せになって欲しいだろうけど。
俺は安舞に幸せになって欲しいからさ」

「余計な……お世話!!!」



私は樹芽水先輩に渡すはずだったバレンタインチョコをシェンに投げつける。



「おい!! 何…」

「糖分足りてないみたいだからあげる」



頭しっかり動かせ!!!

それと……。



「まずいかどうかは、ちゃんと二つ共食べてから言ってよね!!!」



私、美味しく作ったんだからね!!!

私のためでも……嘘つくな……。