side 愛

「悠ってさ、兄弟いたりするの?」

「うん、妹が1人。愛は?」

「私はね、ひとりっ子だよ。良いなぁ、私も兄弟欲しいな」

「いやいや、もう邪魔でしかないよ。」

「えーっ、ひどーっ!」

「マジで。あげようか、妹」

「そんな事言っちゃダメでしょっ」

悠と話してると心がポカポカするんだ。
なんか、心の底からお湯が湧き出るみたいな…感じ?
だから、私はこんなたわいのない会話でさえ嬉しいんだ。

「あははっ、愛ってさー…」

「えっ、なになに!?何の話っ!?」

でも、最近、よく澪が話を遮ってくる
今は、何とも思っていなかったけど、これからあんな事になるなんて思っても見なかったー…!