「お姉ちゃんおまたせぇ」




遅すぎおくれそうなんだけど、とはいえないから




「だいじょうぶだよ、いこっか」



としかいえなかった



家のドアを開けると私は私を作る




いつも笑顔で愛嬌がある女の子になる



歩いて学校までいっていると、目線が私たちにつきささる



自分で言うのもなんだけど、私たちは顔がそれなりにかわいい


だからしょうがないのだけれど、うざいものはやっぱりうざい



はぁ、とため息をこっそりついた



「お姉ちゃんここだよ!!」



瑠梨に言われてみるとめちゃでかな学校がたっていた



「大きいね笑」



と笑いかけながら言うと




「そうだねぇ!!たのしみ!」



なんていう呑気なかんがえが帰ってきた



こっちはおまえのせいで散々になりそうな予感だっつーの



という気持ちをこらえて笑っておいた