あれから2週間がたってすっかり怜と仲良くなった。
「なぁ、花梨」
「なに？」
「美玲さんって彼氏とか好きな人いないの？」
ｽﾞｷ
「え？」
なにか怖かった。胸が張り裂けるように痛かった。
「いないのかな？って」
頬がほんのり赤かった。辛いなぜかこの感情がしっくりきた。
「いないよ？」
「まじ！？」
「う、うん！」
「俺、美玲さんのこと少し、、、、、」
「あーー！ちょっと店長に呼ばれてた！」
「あ、りょーかい行ってきな！」
「ごめんね〜」
なぜかこれ以上聞けなくて聞きたくなくて
悲しかった。このままバイトできなさそうだから店長に頼み込んで帰らせてもらった。
お風呂に入り悲しかったこと辛かったこと怜の笑顔を思い出していた。そしてあることに気づいた。私好きなんだ。と、今気づいても遅いのに。でも付き合えないし付き合いたくても相手には私の大好きな友達のことが好きなんだ。それが一番辛かった。悲しかった。明日元気で学校に行けるだろうか。バイトは休みだからゆっくりしよう。そう思って寝た。