「もう伊藤〜しっかりしてよね……」

「ジェットコースター行きたいなって話してたんだよ」

「ああ、じゃあ俺もジェットコースター行く」

え⁉︎

さっきまでの疑問は吹っ飛んで、現実に引き戻される。

伊藤くんがジェットコースターが苦手だと思っていたわけじゃないけど、予想外の返事が来て驚いてしまう。

「遥もジェットコースターでいい?」

「えっ、うん……大丈夫!」

不安しかなかったけど、なんとなく嫌だといえなくて、必死に笑顔を作ってみんなについて行く。

        * * *

お、思ってたよりきつかった……。

無事に降りてこられたのはいいものの、思っていた以上の速さでもうふらふらだ。

ちょ、ちょっと休憩したい……。

「鎌田、森田。俺と磯田さん、ちょっと休憩するから先行ってて」

え……?

「わかった。じゃあお昼に飲食店集合ね」

「サンキュー」