「何かあったら言ってね?」

「ありがとう、としくん」

「おい、俺が危ない奴みたいじゃねーか」

としくんに突進しながらそう言う伊藤くん。

平和だなぁ……。

何気なくそばにあった時計を見ると、電車が出発する二分前だった。

うそっ、さっきまであんなに時間に余裕があったのに……!

「み、みんな!後二分で電車が出発しちゃう!」

「うそっ」

「早く行こう!」

みんなで走って電車に乗り込む。

ま、間に合ってよかった……。

        * * *

「「「「ついた〜!」」」」

電車に乗って約三十分のところにある、ドリームパーク。

夏休みだからか、想像以上に人が多い。

「早速入る?」