「え、ええっと……優しい、よ?」

「陽葵の好きなタイプってそんなん?」

「んー……意地悪してくる人より優しい人がいいかな……?」

「ふーん」

「……」

「……」

「え?終わり?」

「は?終わりだけど」

「え?どういうこと?どうしてそんなこと聞いたの?」

「はぁ?教えねぇよ。そんなことより早く済ませて帰った方が良いんじゃねーの」

「え?あ、うん。そうだけど……!」

さっきの質問の意図がわからなくて、気になっちゃうよ。


「選んだ?次行くぞ」

なんて言った光瑠くんは私が持っていたカゴを強引に奪って歩き始めた。