まぁ……ほとんど意地悪なことばっかり言ってくるから、あんまり本気にしない方が良いのかもしれない。

最近そう思うようになった。


「……提案するんじゃなかった」


ムッと口を尖らせて、光瑠くんに対して明らかに不機嫌な態度を取る。


だけど、それに反応したのはあっちゃんで。

プッと吹き出すように笑った。


「仲良いのか悪いのかほんとわかんないよね。2人」

「中学からの腐れ縁」

た、たしかに……。

光瑠くんとは中学3年間、ずっと同じクラスだった。


「光瑠くんが全然優しくないのっ……!」

「優しくする必要ねーだろ」

「まあまあ。その辺にしてそろそろ買い物行くよ。さすがに汗出てきた」


汗を拭うあっちゃんは暑そうで。

仰ぐように手をパタパタとさせていた。


炎天下の中、影にも入らずずっと会話をしてた私達。