「ううん。大丈夫」
2人の会話についてけなかった私は、正直あっちゃんが何に謝ってるのかもわかってない。
「じゃあ気を取り直して、買い物行こ!欲しいものがあるの」
「いつもの雑貨屋さん?」
「そーう!」
「げ。雑貨とか俺用事ねぇじゃん」
心底嫌そうな顔をする光瑠くん。
本当だったら何でついてきたの?って言いたいところだけど、1つ提案した。
「買い物が終わったら冷たいもの食べよーよ。そしたら光瑠くん暇じゃないでしょ?」
「おー良いじゃん」
「でしょ」
ニーッと得意げに笑って見せた。
「ほんと、ひまは優しいね」
「そんなことないよ」
「そーそー。あんま褒めると調子に乗るぞこいつ」
冗談なのかよくわからないトーンで言ってくるから、正直困る。