「幼なじみがひまを好きなパターンと、彼女がいるパターン」
後者はわかるけど、前者は何を言ってるのかさっぱりわからない。
「俺がその立場だったら別に妹として可愛がることはできる」
「私達が3つ違うって言ったら中学生だもんね」
「中学生が恋愛対象に入るのかって話」
「たしかに……」
「ずっと一緒にいた幼なじみなら、むしろ家族同然だろ」
「わ〜〜どっちなんだろうね。彼女のパターンな気がしてきた」
「そっちんが妥当だな」
会話についてけない私は、2人の顔を交互に見ることしかできなくて。
さっきから何の話してるの……?
「……」
わかるのは、なぜか胸の辺りがモヤモヤする様な……。変な感じがあることだけ。
「ひま、変なこと言ってごめん!」
「えっ……」
あっちゃんがパチンッと両手を合わせて、申し訳なさそうな顔をした。