ガクッと肩を落としたあっちゃん。

眉間に手を当ててどこか悩んでる様子。


「好きは好きでもその好きじゃなくて、お兄ちゃんとか妹とかそんなんでもなくて……あ〜〜いいよ!もう」

「えぇっ……」

よくないよ。

私はわからないままだよ。


「でもその逆もあるよな」

「え?」

逆……?


「てか、その幼なじみって彼女いんの?」

「えっ……」

「彼女いるなら昔みたいに構ってられねーし、たとえ幼なじみだろうが一緒に寝られねーだろ」


心臓がドクリとした。


「どう、なんだろ……」


私が中学生のとき、ゆうくんが女の子と歩いてるの見たことある。

ゆうくんかっこいいし、優しいから……彼女がいてもおかしくない。



「あー……そうだよね。そのパターンもあるよね」

「そのパターンって?」