「私がゆうくんのベッド借りて寝てるの。だからゆうくん、ソファで寝てて……」
「あ、そー言うこと。一緒に寝てるのかと思ってびっくりしたじゃん」
返事をする代わりに首を横に振った。
やっぱり勘違いしてた。
「陽葵にベッド取られるとか、その幼なじみ可哀想。俺だったら陽葵を床で寝らせるね」
「いや、扱い。酷すぎでしょ」
あっちゃんの言葉に同意する様に大きく頷いた。
光瑠くん私のこと何だと思ってるの。
「ゆうくん、女の子をソファで寝らせることできないって言ってた」
「さすが幼なじみ。槇田とは大違い。大人だ」
パチパチと手を叩いて関心するあっちゃんに、光瑠くんはムッと口を尖らせた。
「ゆうくんにね……」
そこまで言って口をつむいだ。
これは別に言うことじゃないかもしれない……。