私だってゆうくんにいっぱいドキドキして、もうキャパオーバー。
心臓が痛いくらい騒がしい。
パチンッと音がしたと思ったら、胸の締め付けが無くなって。
「っ……!」
思わず両手をクロスさせる。
私の腕を退かして、ゆうくんの、大きな、骨張った手が触れる。
「や、んっ……」
ドキドキドキドキして、おかしくなりそう。
「っ……、」
突然ゆうくんが距離を取って。
「ね、陽葵」
真っ直ぐ私を見つめた。
「恥ずかしいとか、怖いとか……そういうの俺に全部見せることが出来る?」
「……え?」
言ってる意味がよくわからなくてポカンとしてたら、ゆうくんの大きな手の平が私の膝に触れる。
えっ……、
その手がふとももの上をスルリと滑らせて。
「やっ……」
思わずスカートを押さえてそれ以上、上がってこないようにする。
「今までのキスとは比べものにならないくらいすごい事をするんだよ?恥ずかしいこととか、全部俺に見せること出来る?」
っ、
全然想像できなくて。
だけど、すぐに返事ができないのは“怖い”っていうのがあるからなのかもしれない。