「はぁ……だめ。声出しすぎ」
あ……
怒らせちゃった……。
凹んでると、グッとゆうくんの顔が近づいてきて
「他の人に陽葵の可愛い声聞かせたくない。続き、中でする?」
なんて甘い声で聞いてくるから、ボンッと一気に熱を帯びる。
うぅ。
恥ずかしいからそんなこと聞かないで……。
「……」
無言のままコクンと頷くと、ふわりと身体が宙に浮いた。
「陽葵のエッチ」
チュッとリップ音と共に、おでこにキスされて。
ゆうくんに抱き抱えられたまま部屋の中に入った。
* * *
ソファに降ろされた私は、きっとゆでだこみたいに真っ赤な顔してると思う。
チュッと手の甲にキスされて。
それだけで心臓が早くなる。
「何で俺を拒まないの?」
「そんな、こと……」