そう言った瞬間、唇に柔らかい感触がした。



……え?

「ゆう、くん?」


至近距離でゆうくんの視線が私を捉えて。

暗闇でもこんなに近いとドキドキしてしまう。


「俺も好きが溢れた」


そう言われると余計にドキドキしてしまって視線を逸らそうとすると、

「んっ」

また唇が重なる。


「……ふ、んんっ」

何度も何度も重なる唇に、恥ずかしくてギュッとゆうくんの服を掴む。



「声出したらバレちゃうよ」

「っ、」


そんな、こと、言われても……。


「ゆう、くんのキスが……甘いせいだもん」

「そうやってすぐ煽る」


グッと力を入れられて、ゆうくんの舌が入ってくる。

わっ。

これ……恥ずかしいやつだ……。


「んむ……」


大人のキスにやっぱり慣れなくて、掴んでる手もズルリと滑ってしまう。