残りあと4本。


まるでゆうくんと一緒にいられる時間をカウントしてるみたいで寂しくなる。



またゆうくんに火を付けてもらって、オレンジ色に輝くの小さな花火を見つめる。



「ゆうくんありがとう。この夏休みの間すっごく楽しかった」

「どうした?急に」

「幸せだったなぁって思って。ゆうくん大好き」


えへへと笑うと、また落ちてしまって。



「あ……」


暗闇の中、ダメになった線香花火を水の中に入れる。



「ゆうくんも一緒にやろうよ?」

「いいよ。どっちが長く持つか勝負な」

「負けないんだから!」



2つの線香花火がパチパチと燃え出す。


ちょっとすると、私の線香花火は地面に落ちちゃって。


「あ〜あ。負けちゃった」


私に続くようにゆうくんの線香花火も落ちてしまった。


「難しいね」