「んっ……」

カーテンから漏れる日差しが眩しい。

それから逃げるために寝返りを打てば、すぐ隣にある陽葵の顔に一気に目が覚めた。


可愛い。

まつ毛は長いし、頬とかふわふわしてるし……ほんと天使みたいな寝顔だな。



我慢しようと思ってたから、初めから触るつもりはなかった。

だから、ガウンだけは着ていて欲しくて、そこだけは何が何でもお願いした。



でも『寝るまで抱きしめてほしい』とか言った陽葵から一晩中甘い香りがして……ほんと、頭がどうにかなるかと思ったよ。

頭どころじゃないな。

無防備すぎる陽葵に俺自身がどうにかなりそうだった。



くっそ拷問。


まぁ、おかげで可愛い寝顔が近くで見れたんだけど。


ツンと陽葵の頬を突くと、思った通りめちゃくちゃ柔らかくて。

……マシュマロみたい。


撫でたりしてたら陽葵から「うっ」って言う声が聞こえて、思わず手を離した。


やべ。起きた?


陽葵の顔を覗き込んでみるが、スースーと寝息を立てていた。



……ほんと、無防備だよな。


可愛くて可愛くて仕方ない。