「お触りって……どこ?」
「え、ちょっと待って」
私の顔を隠すように、ゆうくんの大きな手に覆われて。
「わっ……!」
思わずその手を掴んだ。
「無防備にも程がある」
あたしの視界をふさぐ大きな手のせいでゆうくんが見えない。
「だ、ダメなの……?」
グッと両手で掴んで指の間から覗かせると、視線を逸らして頭をガシガシと掻くゆうくんがいて。
「いや……いいよ。今日だけなら」
なんて言ってくれるもんだから、嬉しくてゆうくんに飛びついた。
「わっ」
「えへへ、ありがとう。ゆうくん」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…