「もう泣かないで。仲直りしよう?」
「うんっ……」
「少しでも不安になったら教えて?そしたら陽葵が安心するまで抱きしめたりキスしたりして、愛情表現するから」
そう言われればなんだか恥ずかしいけど、コクンと頷いた。
涙を拭って真っ直ぐゆうくんを見れば、ハハッと笑われる。
「グチャグチャ」
グチャグチャなのはわかってるけど……私はズビッと鼻水をすすった。
そしたらゆうくんは、近くにあったティッシュを取って。
「ほら、鼻水かんで」
そのティッシュを私の鼻に当てた。
言われるがまま鼻をかんで、ギュッとゆうくんを抱きしめた。
「どうした?」
「もう1個、わがまま言っていい?」
「ん?」
次の言葉を発しようとする私に、ドキドキと心臓が騒ぎ立てる。
「寂しかったから……今日は一緒のお布団で寝たい」