むぅ。

ゆうくんにバカにされた。


「牛乳無かったら水飲んでるの?」

「うん。って、言うよりパンだと牛乳で、ご飯だと水って感じ」

「あぁ、なるほど。ご飯に牛乳は無いな」

「あんまり合わないよね」

「そう思ったら、よく小学生の頃ご飯と牛乳で食えたよな」

「ふふ、ほんとだね」


ちょっぴり懐かしくて笑いが出た。

牛乳とご飯の組み合わせ。
今じゃ、なるべく避けて通りたい道。


コトッと私の前に牛乳の入ったコップを置いてくれたゆうくん。

ゆうくんも牛乳かな?って思って覗こうとしたけど、コーヒーの香りがしてすぐに違うってわかった。


やっぱりゆうくん大人だ。

あんな苦いものが飲めるなんて。


コーヒーをジーッと見つめて、目の前にある牛乳を一口飲んだ。

「コーヒーの方が良かった?」

「んーん。いらない」