そして、実はゆうくんも好きなんじゃないかって思って……ゆうくんのことまで疑ってた。
「私……最低な人だ」
「まさかとは思うけど、朝も話してないとか言うなよ」
「……」
私が目を逸らすと、はぁ〜っと今日1番の大きなため息が聞こえた。
「まじかよ……」
「と、とにかく!まだ間に合うから、ひまの気持ち伝えなよ。そんで謝りな」
「う、うん……」
溢れた涙を拭って頷く私に、あっちゃんはニッコリ微笑んだ。
そのタイミングで注文した料理が来て、それぞれのテーブルの前に並べられる。
「にしても、槇田くん詳しいのね?」
「何が?」
「別れるパターンとか。もしかして恋多き人?」
……それ、実は私も思ってた。
「何だよそれ。友達の話とか聞くだろ?その時に似たようなパターンを思い出しただけ」