「俺らもうそんな歳じゃないだろ?」
ゆうくんの真面目な表情と声色に胸がちょっぴりざわついた。
「昔みたいに一緒に寝ることは出来ないよ」
「……」
わかってる、そんなこと。
小さい頃みたいに、一緒の布団で寝たり、一緒にお風呂に入ったりは出来なくなったことくらい。
それだけ私達は大きくなってしまった。
でも、改めてそんなこと言われると……やっぱり寂しいと言うか悲しいと言うか。
少しでも昔みたいに一緒に遊んだりして、楽しかったあの頃に戻れたらって思っただけなのに。
「そんな顔してもダメだって」
むぅ。
なんか、ゆうくんは別にそんなんじゃなさそうだし、私だけそう思ってるのがくやしくて。
「わかってるよ……ゆうくんのばーか」
子供っぽいことを言って、逃げるように顔を洗いに行った。