私の目に映る“それ”は……まるで嬉しそう。


その姿にキュンとする私もいて。


浮気とか、私の考えは全部違うんじゃないかって思うくらい……。



「前も言ったけど、もし気を遣って家にいるんだったら、気にせず遊びに行っていいよ」

「……え?」

「夏休みだし、友達とも遊びたいでしょ?」

「そ、それは……」


実はこの前、夏祭りに誘われたんだけど、ゆうくんもバイトに行っていないし……私1人で行くのも気が引けちゃって、断った。


そんなこと別にいちいち言わなくても良いから黙ってたのに。


ゆうくんは私のおでこをツンと突いて。



「ほら、やっぱり我慢してた。次から気にせず行きなさい」

なんて言ったんだ。


バレてたって思うとなんだか恥ずかしくて。

顔を隠すためにちょっぴり痛むおでこを撫でる。