私が目を合わせないのがいけないんだと思うけど……無言が気まずい。

うぅ……何を話せばいいの?


どうして店員さんどっか行かないの?



俯いてると、店員さんは覗き込むように私を見てきた。


そして何の違和感もなく向かいの席に座ってニッコリ笑う。


っ!!


余りにも普通に座ったから、私がビックリして思わず茶髪の店員さんと店内を見渡してしまった。


「フッ、可愛い反応するね」


そこ……蓮くんの席。


なんて言えるわけでもなく。


「キミ高校生?」

目が合わせられなくて、りんごジュースを見つめたまま頷いた。


「何年生?」

「……2ねん……」

「1人……で、来たわけでも無さそうだね」


たぶん蓮くんのグラスを見てそう言ったんだと思う。


「もう1人は?」

「えと……電話……」

「ああ」