「??」

私が首を傾げると、蓮くんはニヤリと口角を上げて。


「祐介に言ってもいい?」

なんて、すっごく嬉しそうに言ったんだ。



「だ、だめっ……!!」

思わず立ち上がってしまった私に、みんなが注目する。



あ……う、……。


急いで座ったものの、恥ずかしくて縮こまってしまう。



「あはは。真っ赤〜」


うう……。いじわる。


元はと言えば蓮くんのせいなのに。



「そんなに言って欲しくないんだ?」

「……うん」


だって、“重いやつ”って嫌われたくないんだもん。


「陽葵ちゃんってほんと、祐介のこと好きだよね」

「え……?」

「顔に出てる」


そう言われれば、恥ずかしくて。

顔を隠すように両手で頬を覆うと、赤くなってるのか熱が伝わってくる。