「2名様ですか?」
「はい」
「では、こちらにどうぞ」
女の私ですら見惚れてしまう程のすっごい美人な人に案内してもらって、座った場所は入口から1番離れた角の席。
「祐介いなかったな」
「う、うん」
落ち着かなくてソワソワしてしまう。
ゆうくんに黙って来たけど良かったのかな?
蓮くんと一緒に来ちゃったけど良かったのかな??
怒ったりしないかな?
そう思うと余計落ち着かなくなる。
「はい、メニューね」
「あ、ありがと……」
ペラペラとページをめくって美味しそうなハンバーグを見つけた。
そう言えば、最近ハンバーグ食べてないな……。
お母さんの作るハンバーグはすっごく美味しくて。
切った瞬間肉汁がジュワーッて。
ああ。
思い出しただけでハンバーグの口になっちゃったよ。
そのページで止まっていると、向い合わせに座っている蓮くんが前から覗き込んできた。
「良いじゃん、ハンバーグ。それにする?」
「うんっ!」
「ハハッ無邪気」