『良いじゃん行こーよ。祐介の家にいるよね?今から行くから準備して待ってて〜』

「え、あっ……」


私の返事を聞かないまま電話が切れてしまった。


今から蓮くんが来る。


ど、どうしよう……。



バイト先のゆうくんが見れると思うと嬉しい。

だけど、元カノもいるとなると……なんだか怖くて。



私は祈るようにギュッと両手を握った。


どうか仲良くしていませんように……!!






  * * *


蓮くんに連れてこられてついた場所は、
木の温もりを感じるような温かな色合いの雰囲気の店内に、緑に囲まれたテラス。
ダークブラウンのテーブルとイスは、その温かな雰囲気を壊さないようにマッチしてて。

とてもオシャレなカフェだった。


蓮くんの言った通り顔面偏差値が高い人ばかりで、美男美女しかいない。


昼時だからか、それとも顔面偏差値が高いからか、お店の中は人でいっぱい。