「はぁ!?ヤローの隣……」
ギロリと睨むゆうくんに気付いた途端、蓮くんはハッとして口を閉じた。
「祐介の隣で嬉しいです」
笑顔でそう言ってるんだけど、明らかに顔が引き攣ってて。
そんな2人のやり取りに、私はバレないようにこっそり笑った。
* * *
「電気消すよ」
「うん」
「おっけー」
真っ暗な部屋に3人が並んで寝る。
暗闇に目が慣れてきて、なんとなく天井を眺めた。
ゆうくん達って大学生なんだよね。
そんな2人と一緒に寝るなんて……何か変な感じ。
「……」
ほんのちょっとだけゆうくんに近づいてみる。
ちょっとだけ。
ちょっとだけなら……。
バレないように、ゆうくんを横目に見ながら静かに近づく。