「寝る前って言ったら枕投げだろ?そしてオール」
「どこの修学旅行生だよ。てか、リビングで枕投げするな」
「なぁ祐介〜枕投げは我慢するから“川の字”だけでも……!」
なんて言って蓮くんはゆうくんの服を掴み、眉毛を下げてお願いしている。
「わ、わかったから服を掴むな」
「やったー!!」
両手を上げて喜ぶ蓮くんが可愛くて、ついつい笑みが溢れてしまう。
ふふ、子供みたい。
「と、言うわけで陽葵、それでも大丈夫?」
「うん」
別に3人で寝ることに問題は無かったし、あんなに喜んでる蓮くんを見ると“嫌”なんて言えない。
嫌だなんて思ってなかったんだけどね。
「蓮くん良かったね」
「ほんとだよ〜。俺、ふて腐れるところだった」
「一応言っとくけど、俺が真ん中だから」