「タコ〜」
「俺も」
「わ、私も……!」
「何だ、みんなセーフか。じゃ、2周目行こうぜ」
うぅ……緊張する。
出来れば、その……ゆうくんの選んだ海老を食べたい……なんて思っちゃったりしてる。
「せーの……!」
パクリッ
モグモグモ……「んっ!!」
思わず漏れてしまった声に、ゆうくん達が私を見る。
「あー陽葵ちゃんかぁ」
その声にコクコクと頷いて。
やった!!
当たった!
「どう?陽葵」
「海老がプリッとしててね、美味しい!」
「あははは。目がキラキラしてる。陽葵ちゃん嬉しそうだね」
蓮くんにそう言われると恥ずかしくなってきて、視線をテーブルに移した。
だって“ゆうくんが選んだ海老が食べたい”って思ってたんだもん……。
そんなの恥ずかしくて誰にも言えない。