「ごめん。意地悪して」
頑張って笑顔を作ってるんだと思う。
だけど、眉毛が少し下がってて……笑顔がちょっぴりぎこちない。
どうしてそんな顔するの……?
「……嫌だったよな。陽葵は可愛い妹だからあんなこともう絶対しない。だから安心して?」
頭の上にポンッと優しく置かれたゆうくんの手。
やっぱり笑顔がぎこちない。
ゆうくんのそんな表情を見ると……私も悲しくなって何も言えなくなる。
ちょっぴり切なくなって、隠す様に俯いた。
そしたらワシャワシャと髪の毛を撫でられたんだ。
「陽葵をそんな顔にさせたことすげー後悔してる。ほんと、ごめん」
「ち、ちがっ……!」
顔を上げれば、ゆうくんの悲しそうな表情に私は泣きそうになった。