「いいの……?」
「うん」
「えへへ、ゆうくんありがとう。一口あげるね」
嬉しくて本当は抱きつきたかったけど、ここお店だし、それに蓮くんもいるから、ゆうくんの服をキュッと控えめに掴んだ。
「え、ズルい。俺にも一口ちょうだい」
まさか蓮くんにそんなこと言われるなんて思ってなくて、目をまん丸にしてビックリした。
「は?蓮にはやらねーよ。ゲロ甘って言っただろ?」
「言ったけども……!それとこれとは話が別」
「なわけあるか。陽葵ミルク取りに行ってきな」
「う、うん!」
パタパタと走ってゆうくん達から少し離れ、陳列棚からミルクを取る。
「あー可愛い。お願いするときの上目遣いってあざといな〜。まあ無自覚でやってるんだろうし、陽葵ちゃんがやると激かわ」
「消せ。記憶から」
「ひぇ〜いつにも増して怒ってる」