「じゃあ陽葵ちゃんバージョンで辛いもの無しにしようぜ?」

「いいのっ……!?」

「モチロン♪そうだったら祐介も許してくれそうだし。なぁ?」

「そうだな」

「過保護が過ぎるな〜。よし、行こうぜー!」


ハハハッと笑った蓮くんに促され、私達3人は近くのスーパーに向かって思い思いの具材を探しに行った。







  * * *


ロシアンルーレット用のたこ焼きに入れる具材を買い終え、ゆうくんを探しているところだった。


「陽葵ちゃーん」


振り返ると、そこには蓮くんがいて。

その隣にはカゴを持ったゆうくんもいた。



「みんなもう買ったの?」

「うん。陽葵は買った?」

「うん!」


エコバッグを目の前に出して、買いましたアピール。


「ところで、カゴを持って何してるの??」


もう具材は買ったって言ってた。

……買い忘れか何かかな?