……。
「い、いいよ。ロシアンルーレット……!」
私がそう言うと、蓮くんの表情が一気に明るくなった。
「さっすが陽葵ちゃ〜ん♪わかってる!」
「陽葵、いいの?ハズレたら美味しくないんだよ?」
すごく心配そうにゆうくんが念を押す。
わかってる。
わかってるけど……クラスメイトがやったって言う話は時々聞いてて気になってた。
それに、ちょっぴりおもしろそうって思ってしまって……。
だけど食べれるかなっていう不安もあって。
「辛いのとか……あるの?」
再びゆうくんの服をツンッと引っ張って、尋ねてみた。
私は辛いものが大の苦手で、お寿司さんに行っても決まってワサビ抜き。
もし辛いものが入ってたら……そう考えただけで顔が青ざめそうになる。
「そっか。陽葵辛いものが苦手だったな」
「う、うん」