……。
どうしよう。
会話についてけない。
何の話してるのか全然わかんない。
だから、ゆうくんの袖をツンッと引っ張ってみた。
「ん?ああ、蓮のやつ、たこ焼き器をリュックの中に入れて持ってきてるみたいなんだ」
「えっ……!?」
思わず壁に立て掛けてる蓮くんのリュックを見てしまった。
「あはは〜、そう言うこと。あ、陽葵ちゃんカキ氷機もあるよ」
「えぇ!!?」
「呆れた。だからあんなにバカでかいリュックなんだ」
「そうそう。だから“ラッキー”にはこの事も入ってたんだ」
はぁ。と、ゆうくんからため息が溢れる声がして。
「ほんと昔からそうだよな」
「“そう”?」
「祭り好きって言うか、騒ぐのが好きって言うか……その為なら努力も惜しまないよね」
「尽くすタイプなんで」