「……っ」
その視線に伝染するかのように顔が一気に熱くなる。
熱くなりすぎて、じんわりと目に涙が溜まる。
「こうしたら全部見えるから。意味、わかるよな?屈んだりする時は気を付けなよ」
そう言ってゆうくんが手を離すのと同時に、私は胸元を隠した。
訳わかんないくらいドキドキして。
ゆうくんの“男”の部分を見た気がした。
「ゆうくんになら見られても良いもんっ!」
「な、何バカなこと言ってんだよ」
ほんとバカなこと。
何言ってるんだろ……私。
ドキドキしすぎておかしくなってる。
見られても良いなんて……想像しただけで恥ずかしくてどうにかなっちゃいそうなのに。
でも、ゆうくんだったら嫌なこと、絶対にしない。
視線を逸らしたゆうくんは、困った顔して頭をガシガシと掻いた。