「違わなくはないんだけど、その蓮と約束してて」

「やっぱりっ!!」


私の感が的中した。
でもゆうくんは、まだ何か言いたそうで。


「……その約束って言うのは、蓮が今日泊りに来る事なんだ。ここに」

「……えっ!?」

「ほんとごめん!」


そう言ったゆうくんは、また両手を合わせて謝る。



「嫌だよな」

はぁ〜っと、申し訳なさそうに小さくため息をつくのが聞こえた。

こんなにも困ってるゆうくんを見るのは初めてで。


泊まるのは予想外だった。
だけど、困ってる姿を見ると、どうにかしてあげたくて私はゆうくんの服を掴んだ。


「嫌とかじゃなくて……私、邪魔にならない?」

「え?いや、そんな事……は、無いんだけど、やっぱダメだ!!」

「どうして?」


ゆうくんの顔を覗き込むようにジーッと見れば、今度は心配そうな顔をしている。