ギュッと布団を掴んでゆうくんを見つめた。



「本気で受け取って……いいの?」

「え。嘘だって言うの?ハハッ傷つくなぁ」

今度は眉毛を少し下げて笑うゆうくんに、慌ててフォローする。


「え、や……ちがっ……!!ゆうくんが、あまりにもサラッと言うから……」


このまえだって“将来結婚したら”って言われて、プロポーズされてるみたいで舞い上がってた。


だから本気にして、実は嘘でした。って言うオチは嫌で。


そんなのショックと言うか、悲しくて。


そんなことを考えてると、今度は私がシュンとしてしまう。



「俺はこれからもずっと陽葵と一緒にいたいんだけどな」


……っ、


胸がキュンとした。

ゆうくんの柔らかい表情に、幸せが、じんわり広がっていくような……そんな感じ。