っと、今日もバイトだ。
でも今の陽葵を1人にさせる訳にもいかない。
「……」
一旦部屋から出て、バイト先に休ませてほしいと連絡を入れた。
融通が利くから休みは貰えたんだけど、俺の代わりで出る人に申し訳ない。
再び寝室に戻ると、陽葵はゆっくりと身体を起こしていた。
「陽葵、どうした?起きてて大丈夫?」
「迷惑、かけてる……昨日から……」
そう言った陽葵はポロポロと涙を零した。
「バイトも……休ませちゃった……、だから、お家に帰る……」
「迷惑なんて思ってないよ」
小さな身体が弱々しく泣いてて、俺は抱きしめられずにはいられなかった。
でも、陽葵は離れようと俺の身体を押す。
「風邪、移っちゃう……」
「大丈夫。マスクするから」
「でも……」