「……っ、」

ふわりと鼻をかすめたいい香り。


ゆうくんの匂いがする。

優しくて、ふわふわするような……。


袖を顔に近付けるとギューってされてるみたいで。

んんん……。


何だろう、この気持ち。
ドキドキするのと、別の何かが身体をふわふわさせてる。



変なの。



そんな気持ちのままズボンを取って、足を通してみる。


ズボンを履いたのは良いものの、大き過ぎて下がってしまった。


そこで、私のふわふわした謎の感情がパチンッと消えた。



これはマズい。

非常にマズい。


ズボンが下がっちゃったら、ゆうくんの前で下着になってしまう。


それだけは回避しないと……!



数分悩んで、視界に入ったのは私のショートパンツ。


「……」

辛うじてショートパンツだけは汚れてなかった。


……良いよね……?

私はそれに履き替えてゆうくんがいるリビングに戻った。