それを飲み干すと、半袖なのに腕まくりをするような動きをして。
よし!
晩ご飯の準備しなきゃ……!
* * *
何か気配を感じて、台所から振り返ると
……え。
「ゆうくん……!?いつからいたの!?」
「今帰った。……って、あれ?」
冷蔵庫を開けるゆうくんの動きが止まった。
「陽葵、買い物に行ったの?」
「え?あ、うん。冷蔵庫の中少なくなってたから」
野菜を炒めながらそう答える。
「言ってくれたら俺が行ったのに。重かったでしょ?」
ちょっとだけ重たかったけど、バイトしてて忙しいゆうくんに甘える訳にもいかない。
「大丈夫だよ。ゆうくん家から近い所に行ったから」
それに……牛乳は少ししか残ってなかったから買っておきたかった。