脱衣所で汚れたキャミソール達を脱いでいく。
ベタベタする足を洗い流して、ゆうくんから借りた服を広げた。
「……大きい」
当たり前だけど、ゆうくんのだ。
ちょっぴり憧れていたこのシチュエーション。
彼氏じゃないところはちょっと予想外だったけど、男の人の服を借りるのとかやってみたかった。
ドキドキしながら袖を通して、鏡の前に立ってみる。
半袖のはずなのに七分袖になってる。
ゆうくんのだけあってやっぱり私には大きいや。
ふふ、
ニヤニヤが止まらない。
誰もいないんだけど、両手で口を隠した。
だけど気を抜けば、ふにゃんってなって。
ダメだ。隠しきれないよ〜〜。
えへへ。
これってこんな気持ちになるんだね。
特別感満載だ。
だらしないこの顔を消すためにムニーッと伸ばすんだけど、もうそれすら笑ってる。