「決めた。“陽葵”でお願い」
「……へ?」
私??
てっきりお風呂に入るのかと思ってたから、予想外の返事に頭が真っ白になる。
目を細め、柔らかく微笑むゆうくんにドキドキしてきて……。
自分で言ったものの、“私”と言われれば何をしたらいいのかわからない。
「な、何したら……いい?」
「何してくれる?」
「え、えと……」
ドキドキして、恥ずかしくて、手をモジモジさせる。
「な、何でも……」
きっと今の私は茹ダコ状態だと思う。
耳が熱くて熱くてたまらない。
「その意味、わかってる?」
「……へ?」
顔を上げると、少し驚いてるゆうくんがいて……。
「キス以上のことするんだよ?」
「キス……以上……?」
その瞬間、あっちゃんが言ってた“お触り”を思い出して、顔がボボッと赤くなるのがわかった。