だってゆうくん、私の下着を持ってたんだもん。
急いで下着を取りに行ったんだけど遅くて……それがどれだけ恥ずかしかったか。
その次の日から私が洗濯物を干すようになったんだけど……。
私の下着があれば、ゆうくんの下着もあるわけで。
男の人の下着は、洗濯物をたたむときにお父さんのを見るくらいしかなかった。
だから、ゆうくんのを見て未だに顔を赤くしてる私は……まだまだだ。
うぅ。
早く慣れなきゃ……!
* * *
ゆうくんから“今から帰る”って連絡が来て数十分。
晩ご飯の支度もできて、イスの上で何度も時計を確認する。
バタンッとドアが閉まる音に、急いで玄関に向かった。
「ゆうくん、おかえりなさい!」
「ただいま」
優しく微笑むゆうくん。
そんな表情が見れるなら毎日お出迎えしたい。
そう思えるくらい好き。