「わ、私も同じこと……考えてた!」
私の言葉に、今度は目を細めて嬉しそうに笑ったゆうくん。
「ハハッそうか」
キュンッと胸を射抜かれ感覚に落ちる。
ポンポンと大きい手に撫でられると、ドキドキしてきて。
だけど安心もして。
その心地良さにキュッと唇を閉じた。
新婚さんと言えば……“いってらっしゃいのキス”。
それは、小さい頃からの憧れであって。
やるタイミングはきっと、今。
だけど恥ずかしくて、ゆうくんと目が合わせられなくて……キュッとパジャマを握った。
「どうした?」
私の顔を覗き込むゆうくんにドキドキするのは言うまでもなく。
ゆうくんの服を掴んで……やっぱり視線は合わせられなくて。
「あのね……、」
恥ずかしくて、その先が言えない。