ガラスのお皿に入ったそうめんは見ただけで涼しくなる。


それをツルンと(すす)ると、つゆがテーブルの上に飛び跳ねた。

わわっ。
やってしまった……!


急いでテーブルの上を拭いていると、ゆうくんはクスクスと笑い出した。


「美味しそうに食べるね」

「うん!美味しいっ!」

そう言って私はナスもパクパク食べる。



「そう言えば陽葵っていつもそれ着て寝てるの?」

「へ?そうだよ?私、これしか持ってないの」


前回ゆうくんの家に泊まりに行ったときもこのパジャマだった。


短パンにキャミソールで、その上にガウンを羽織ってる。
そんなちょっぴり露出がある格好で。


サテンの生地だからお気に入りのパジャマ。


「寒くない?」

「これ羽織ってるから大丈夫だよ」


ガウンの裾を引っ張って、へへっと笑った。