私も光瑠くんのことは友達として好きだから、変わらず友達として接して行こうってなったんだけど……いざ光瑠くんを目の前にすると告白のことを思い出しちゃって、どう話せば良いのかわからなくなる。


「ご、ごめん。慣れてなくて……」

「ばーか」


光瑠くんにコツンと頭をたたかれた。

そんな私達のやり取りを見て、目をまん丸にするあっちゃん。


「何かあったの?」

「別に」


私達から逃げるように前を向き直した光瑠くん。


あ。光瑠くん……これ以上触れて欲しくない顔だ。

だからあっちゃんには悪いけど、私は聞こえてないフリをした。




「槇田くんとひまって仲良いよね。私は2人がくっつくのかと思ってたよ」

「んなわけ無いだろ。腐れ縁だ」


席を立った光瑠くんは、嫌そうな、迷惑そうな顔をしてて。
振り向きもせず教室から出て行った。