隣にいるゆうくんの肩をたたくと、ゆうくんの服には小魚が沢山集まってて、それこそ模様みたいになっていた。
白だから余計にわかりやすくて。
「あははっ、ゆうくん魚の服着てるっ!」
そうかと思えば、大きい魚が泳いできて、ゆうくんの服に集まってる小魚たちは逃げるように一気に散らばった。
「あ。逃げた」
「ゆうくんっ!あの大きい魚、あっちに行ったよ!」
向こうの方を指したところでハッと我に返る。
……騒ぎすぎちゃった。
もう高校生だっていうのに……これじゃあ、さっきの子供達と変わらない。
「どうした?」
「え、あ……」
顔を覗き込んできたゆうくんに1度目を逸らして……でも、って思った私は控えめに顔を上げた。
「子供っぽいって思った?」
驚いたのか一瞬だけ目をまん丸にしたゆうくん。